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鍵にも用心に用心を重ねることが大切です!

“物騒な世の中になった”と嘆くような言葉を、ニュースなんかでは耳にしていました。
でも、まさか自分の身に起こるとは思いませんでした。
私は大手商社に勤めるサラリーマンです。
妻と二人暮らしで、子供もいなかったので、それなりに恵まれた生活をしていたんだと思います。
或る日、街で大学時代の友人に偶然出会って意気投合し、バーに入って終電がなくなるまでお酒を飲んでしまったんですね。
翌日が午後の出勤だったので、話も尽きず、飲み足りないところもあったので、その友人を自宅にまで招きました。
妻はもう寝ていたのですが、2、3時までウィスキーを飲み、二人して居間で寝てしまったんです。
翌日、妻に起こされて、彼は恐縮しながら“すいませんでした”と頭を下げつつ帰って行きました。
それから、仕事が忙しかったこともあり、私は毎日午前様。
忙しい日々を送っていたさなか、帰宅すると妻が私に言ってきたんです。
「なんだかおかしいのよ」と。
妻は、昼間にフラダンススクールに通っていて家を空けることもあるのですが、帰宅すると家が誰かに物色された気配があると言うのです。
そんなことはないだろうと妻を安心させ、床に就きましたが、変な胸騒ぎがしました。
それからしばらく経って帰宅すると、妻が震えていました。
「私の指輪や、あなたからもらったジュエリーもなくなっているのよ」と。
どこかにしまい忘れたんじゃないかと説き伏せようとしましたが、大切なものを失くすわけがないと首を縦にふりません。
「ちゃんと鍵もかけたのよ」と。
その日は様子を見ようということになったのですが、後日、私が大切にしていた絵も消えてしまったのです。
やはり家の鍵はしっかりかけていました。
思い当たる節は、既出の彼です。
疑いたくはありませんでしたが、もう怖くてならなかったのです。
すぐに鍵屋に連絡を取りました。
最近はピッキング犯罪が増えており、どこにでもある鍵なら簡単に開けられるそうです。
しかも、そうした犯罪グループは、ふつうの一般人もいるらしいのです…。
これは緊急事態だと理解して、シリンダー式の厳重な鍵に架け替えました。
家の物はもちろん、妻を守るためでもありました。
それからは、当然、不可解なことはなくなりました。
あれは、本当に友人の仕業だったのかも判明しません。
ただ、彼を疑う前に、自分の不用心を反省しました。
しっかりと厳重な鍵をかけていれば、こんなことも起きなかったし、彼を疑うこともなかっただろうと。
隣人の顔も分からぬこんな時代です。
何の支障もなく幸せな生活を送るには、鍵にも用心を重ねた方がよいと、この体験を通じて学びました。